体脂肪率は万能の指標ではない

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体脂肪率は万能の指標ではない

 現在は、フィットネスクラブだけでなく、
家庭でも簡単に体脂肪率を測ることができるようになりました。
得られた測定値から、自分が肥満かどうかを判断でます。
 しかし、ここでひとつ注意してほしいことがあります。

キャリバーを用いて皮脂厚を計る方法でも、
インピーダンス法を採用した計器を利用するにせよ、
体脂肪率の測定には、多少の誤差がつきものだということです。
この誤差にくわえて、体脂肪率も、体重同様、
常に多少の変動をしているという事情があります。
減量を目指す人が毎日体重計にのり、
1〜2キロの増減に一喜一憂するという話をよく聞きます。
1日のうちでも、体重は数キロの幅で増減をしているものですから、
そのように神経質になる必要はないのですが、
体脂肪率に関しても同様のことがいえるのです。
また、たとえ体脂肪率が10%であっても、成人病になる人がいます。
一方50%を超えるお相撲さんが、医学的には健康そのものといったケースもあります。
つまり、体脂肪率は、必ずしも万能の指標ではないということなのです。

でも、体脂肪率は様々な事を判断する場合には役立つ情報ではあります。

「量」から「質」を問う時代に


 10数年前は測定技術の限界もあり、体脂肪はその量が重要視されていました。
しかし、その後の研究により、脂肪細胞には特徴の違う2種類
(白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞)が存在することや、
病気の関係などが明らかになってきています。
近年、アメリカにおいて肩甲骨と肩甲骨の間に蓄積された脂肪が
注目されているようです。

その部位への脂肪蓄積と成人病とが、密接に関わっているようだというのです。
また、内臓脂肪の説明で述ぺたように、腹部肥満のうち、
とくに内臓脂肪の蓄積が多い場合、やはり高脂血症などの病気に
なりやすいことが判明しています。
このように、現在では、体脂肪を「量」よりも
むしろ「質」で捉えることが重要になってきているのです。
 しかし、この腹部肥満に関しては、その危険性が理解できても、
自分自身で肥満度を判定できるのでしょうか。

腹部断面像を撮るのは特殊な装置が必要ですから、一般的ではありません。
そこでお勧めするのは、メ一ジャーを使う簡便な方法です。
腹部型肥満を測定するには、腹囲と殿囲を計り
その比率(腹囲÷殿囲)を求めるのが簡単です。
腹囲は胴がもっとも細いところ、殿囲は殿筋がもっとも突き出した所を計ります。
一般的に、男性では比率が1.0以上、女性では0.7以上で腹部肥満と判定され、
比率が高いほど肥満の程度も高いとされます。

また、最近ではメタボリックシンドロームという言葉も出てきましたね。
それだけ、腹部肥満は病気に対するリスクが存在するという事です。
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