体脂肪を落とすには、赤筋を鍛えて心肺機能を高めることかポイント 2
有酸素運動の効果
有酸素運動の効果のひとつとして上がられるのが、毛細血管の発達。
持続的な有酸素運動を継続すると、毛細血管が増えるのです。
これは、身体の抹消の血流量を増加させる。
つまり、全身の隅々まで血液が流れるわけです。
そして、毛細血管とつながった組織には十分な栄養が運ばれることになる。
筋肉もまた、この毛細血管によってエネルギーを受け取っています。
だから、毛細血管が発達していれば、
それだけ多くのエネルギー源を筋肉が受け取れるわけです。
脂肪燃焼のためには赤筋を鍛えよう
脂肪を実際に燃焼するのは筋肉です。
筋肉は収縮することで力をだしますが、これがエネルギーの発露なのです。
ただし、筋肉には収縮特性の違う2つの筋繊維があります。
大きな力はだせないものの、長時間にわたって力をだし続けられ赤筋と、
瞬発的に大きな力を発揮することのできる白筋です。
このうち、脂肪をエネルギーとして使っているのは赤筋。
運動中に取り込む酸素を使う有酸素性機構で、エネルギーを生みだす筋線維です。
酸素に頼らない無酸素性機構でエネルギーを生みだす白肪は、グリコーゲン(糖分)を
燃やしています。
ですから、脂肪を効率よく燃焼させる身体づくりには、赤筋を鍛えることが
重要だということになります。
実は、どんな薄弱でも身体にとっては刺激になり、脂肪の分解を高めるホルモンは
だされています。
しかし、分解された脂肪(脂肪酸)は、
筋肉の中の赤筋に取り込まれて燃やされるのです。
そのため、赤筋の代謝レベルを上げることが、
脂肪の燃焼機関を発達させることになるというわけなのです。
この赤筋を鍛える具体的な運動種目としては、軽い負荷をかけ、
ゆっくりした動きで行うウエイトトレーニングが有効です。
赤筋はゆっくりとしか動けず、瞬発的な運動ができないからです。
腕立て伏せなどの自体重を便うものや、ダンベルあるいはマシンを利用するものなど、
実際のやり方にはいろいろあるでしょう。
ただし、筋肥大を目指すパワー系のトレーニングでは、主に白筋を使うことになり、
脂肪燃焼という観点からはあまり効果を期待できないことは、忘れないでください。
心肺機能強化はパイプラインづくり
例えを使って表現すると、赤筋を鍛えるトレーニングは脂肪を燃焼する工場の
拡張といえます。
工場のキャバシティーが増大すれば。それだけ多くの脂肪がエネルギー源として
消費されるのです。
では、エアロビクスなどの有酸素運動が脂肪燃焼に有効だというとき、
それはどういう意味なのでしょう。
実は、赤筋を鍛えるトレーニングも酸素を使う運動ですから、
有酸素運動なのです。
しかし、エアロビクスなどとは少し性格が異なります。
もちろん、エアロビクスなどの運動でも脂肪がエネルギー源として消費されています。
ファットバーナークラスなどはまさにその点を狙ったブログラムになっています。
しかし、エアロビクスなどの特徴は、比較的低強度の運動を一定時間続ける点にあり、
運動中の心拍数を最大心拍数の60〜85%に維持することが大きなポイントになります。
そうすることで、心肺機能を向上させることが目指されているのです。
具体的には、心臓が一回に拍出する血液の量や毛細血管の数を増やし、
効率のいい血液循環を行えるようにするのです。
血液は全身に栄養を運ふものであり、
身体に蓄えられた脂肪を筋肉に運ふのもこの血液です。
つまり、心肺機能の向上は、エネルギー源としての脂肪や輸送するパイプラインの
増強ということになります。
パイプラインがしっかりしていなければ、いくら赤筋が発達していても、
エネルギー源となる脂肪がうまく運ばれていきません。
その意味で、心肺機能の向上をはかる有酸素運動もまた、
効率よく脂肪を燃焼する身体づくりには必要となるのです。
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