正しいウエイトコントロールの基本
●Point1
ダイエットの繰り返しは太りやすい身体をつくる
一時的なダイエット(食事療法)で体重は減るかもしれません。
いや、それなりに減るでしょう。
しかし、ダイエットをやめてしまえば、結局、元の体重に戻ってしまします。
そこで、再びダイエットを始め、体重が落ちたらまたやめる。
体重はまた元に戻ります。
これが、ヨーヨーダイエット。
この繰り返しの問題点は、太りやすい身体を作ってしまうことです。
ダイエットは一種の飢餓状態を作り出しますが、それに対して身体は
体脂肪を蓄えることで対応しようとするのです。
ですから運動で体脂肪を消費しやすい身体づくりを行う事が必要なのです。
●Point2
バランスのいい食事を、実際に作って食べる
食事制限だけでは、不活発な身体しかつくれません。
しかし、体脂肪を効率よく落とすには、運動で筋力と心肺機能の向上をはかりながら、
やはり食事内容を管理することが重要です。
その際のポイントは、脂肪を控えることはもちろんですが、
炭水化物やたんぱく質、そしてビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取すること。
そして、大事なのは具体的なメニューをアドバイスされたら、実際に試すことです。
普段、食べ慣れない食品にもチャレンジしましょう。
そして食事内容の変化が、体調にどう影響するかを、しっかり感じ取ることです。
●Point3
正しいトレーニング法を身につける
体脂肪を落とすには、エアロビクスのような有酸素運動とウエイトトレーニングの
組み合わせが有効です。
このウエイトトレーニングは、比較的軽い負荷をかけ、
ゆっくりした動きで行う事が肝要。
筋繊維のうちの赤筋を鍛えることを目指します。
その際、重要なのはフォーム。
正しいフォームで行わなければ、ターゲットとなる筋肉に十分な刺激を与えられません。
人間は楽をしようとしがち。
回数をこなそうと意識で行うと、ターゲット以外の筋肉まで動員して、
結果的にフォームが崩れます。
●Point4
部位別の周径囲を定期的に計る
運動をしてもなかなか体重が減らない、本当に効果が上がっているのかな、
こんな疑問を抱いている方は多いようです。
運動を定期的に行えば、体脂肪は必ず減少します。
しかし、筋肉の発達も同時に起きますから、体重という点では、
あまり変化のないこともあるのです。
そこでお勧めしたいのは、部位別の周径囲を定期的に測定すること。
ウエストやヒップ、腕、腿などをメジャーで測定してください。
体脂肪は落ちていますから、それぞれシェイプアップされ、
体重では分かりにくい変化を、はっきりと実感できるはずです。
●Point5
太り始めた時のことを良く思い出す
肥満には原因と、それが始まった時期があります。
いつ、どうして肥満が始まったのか、その究極は肥満解消にとってとても
大きな意味を持ちます。
例えば、仕事上のストレスが高まり、
過食傾向に陥った事からきているのかもしれません。
もしストレスが原因なら、その解消も必要でしょうし、運動量が不足しているなら、
運動をする事です。
太り始めた時期に、自分の生活で変化したことがないかどうか、
その変化が不満の要因になっていないかどうか、
この点をはっきり見極めましょう。
●Point6
継続できる運動を習慣化する
肥満解消のための食事制限や運動療法は、目標設定にもよりますが、
一定の期間を限った方が努力をうまく継続できるでしょう。
しかし、いったん目標を達成しても、生活をもとに戻せば、
身体はもとに戻ります。
ですから、その期間中の努力は、すべてといいませんが、
ライフスタイルの中に取り入れられる形で、ある程度継続すべきです。
これは食事に関しても運動に関してもいえること。
運動は専用の施設に行って、改まった気持ちで行うもの、と思われがちですが、
日常生活の中でも、例えば歩くことなどは運動になります。
買い物のときに、ちょっと速度を上げて歩くなど、色々工夫をしましょう。
●Point7
身体の変化に対して敏感になる
食事制限をし、それまで以上の運動を行えば、体調は変化するでしょう。
身体が軽く感じられるといった、いい変化もあるでしょうが、
疲れやすくなるというケースもあるでしょう。
こういった変化は身体からのサイン。
悪いサインには対応が必要です。
食事内容を見直す必要があるかもしれませんし、運動量を減らしたほうがいい場合もあるでしょう。
とにかく、サインをしっかり受け止める事が大前提。
体調の変化は自分にしか分かりませんから、食事でも運動でも決められたメニューを
妄信することなく、体調に応じた調整を常に心がけてください。
指導者にアドバイスを求めてもいいでしょう。
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